自転車はどこを走ればいいの? 

14:20〜 車座で語ろう! ◇杉山 幹夫さん(チャリ勉代表)

            ◇東郷 典彰さん(自転車ツーキニスト)

          ◇柳本 千秋さん(札幌市建設局自転車対策担当係長)

         ◇西村 寛幸さん

        ◇國松 悦子さん(「道はだれのもの?札幌21」代表)

コーディネーター◇溝渕 清彦さん(道はだれのもの?札幌21)

──以下敬称略

溝 渕(コーディネーター);道は自然発生的に生活の中でうまれてきたものではないのかと思う。それが、モータリゼーションが津波のように押し掛けてきて、アスファルトでできた生活感のない道だけが残った。そこにクルマの安全性・快適性だけが残り、何も考えずにスピードを出してもよいという環境が出来上がったのではないか?、その裏側で、自転車に乗る人や歩いている人には、安全性のために楽しさや快適さを犠牲にしなさいと言われているように思える。しかし、それはちがって、もともと快適さと安全さは一体のものであるはずで、歩く人も自転車の人も快適さも安全さも奪われているのでないかというのが私達の共通の認識だと思います。
その道をどうやって生活性のある私達の道に戻していくのかというのがテーマだと思います。どうしたらいいのでしょう? 車道の横に全部自転車道をつくればよいのではないかというような問題ではないと思います。交差点ごと、あるいは交差点から交差点へ移動する道ごとに、そこに関わっている人、周りに住んでいる人たちが中心になって道の生かし方を考えて、道の生かし方にあった整備を求めていくべきではないかと考えました。
個々の問題点は後ほど國松さんの方から、具体的にプロジェクターで写して、問題提起されますが、その前にパネラーのみなさんの方からそれぞれ自己紹介をお願いいたします。

杉 山;チャリ勉代表の杉山です。今考えていることは、今迄、道交法によって全国一率の道をつくってきたように思いますが、今溝渕さんがおっしゃったように辻辻の個々の信号とか、生活環境とか、利用の仕方とかあるような、気がついてみたら連続して快適に歩けるような道づくりです。
小学四年生の子供とよく郊外を自転車で走るが、とても、子供に都心に一人で行くことは許せない。自分が街のまん中の歩道を走ってみて、車道より危険なことがあっても子供には、車道を走れとはいえないし、歩道をゆっくり走りなさいというしかない。この矛盾は「道はだれのもの?札幌21」のみなさんと同じに感じている。知恵を出し合いたい。

東 郷;チラシの方には自転車ツーキニストと書いてありますが、四年ほど前から南郷18丁目の自宅から札幌中心地の職場に片道10キロの自転車通勤をしています。いろいろなメリットがあり、新しい発見もある。ホームページをつくってみなさんにもツーキニストをすすめています。
道についていえば、車道も歩道も走っているが、走行環境からいえば、みなさんに簡単に「一緒に始めましょう」と自転車通勤をすすめる環境にないと思う。街づくりもふくめて個人的にみなさんと一緒に考えていきたい。

西 村;私はある安全団体に所属して活動しているのですが、私が「道はだれのもの?札幌21」を知ったのは平成13年でした。その時は「自転車に人格はあるか?」という言葉に強い感銘を受けました。交通戦争がいわれて以来、歩行者の安全対策がとられ、自動車の安全がとられてきましたが、初めて自転車について考えさせられた言葉でした。
ルールとマナーを守るということから離れて、突っ込んで話し合うことで、安全性、快適性、ひいては人格というものがうまれてこないかと期待しています。

柳 本;札幌市役所の建設局で、自転車対策担当の仕事をしています。どっちかといえば自転車を規制する仕事です。例えば、歩道の歩行者を守るために、自転車を歩道に上げないとか。走行帯の問題や、いろいろなものが出来ていないとか、足りないとか言われると困る立場ですが、市役所の立場、市民の立場を切り替えながら議論に参加していきたい。

國 松;今日は走行帯を考えるというテーマですが、走行方法を考えるということが関係してくると思うので、問題提起として、交差点の問題などを一緒に考えて行きたいと思います。自転車で走りながら道路状況がどのように変化していくのかスライドを使ってみていきたい。

(以下スクリーンによる説明)
バス専用レーンの外側線、いろいろな白線、駐車車両、パーキングエリア、中通りの施設帯、白線のない車道、交差点への自転車の進入、学生向けのルールブック、左折車両と自転車、幹線への一時停止線、視線をさえぎるブロック塀、通りにくい自転車道、自転車事故について(中村氏)、ドイツのハイデルベルクのギザギザの道、フライブルクの歩行者・自転車・車の交差しない交差点、

溝 渕;写真を見て、それぞれご意見をお願いします。

杉山;パッと見た限り、まだ道路には余裕がある。白線の引き方、信号を工夫して、ほとんどお金をかけないでどんどんルールが改善できると感じました。
どこがどうなのか、車道の白線の内側が自転車道だと思っている人がいるがとても危ない。

柳 本;市役所の立場からいえば、路側帯の線の内側は施設帯で車両は通ってならない。車両は白線の右側を通らなければならないことになっている。市民の立場としては僕も危険なので白線の左側を通るが…

杉 山;左側は走れないことを知ってから白線の右側を走っているが、大きく走っているとドライバーも割に優遇してくれる。路上駐車の右側も手を挙げて「出るよ」と信号すると車もさけてくれる。

東 郷;通勤の半分は白石のサイクリングロードということでラッキーな面もあるが、その後は車道を走っている。自転車の幅は60Bくらいだから130Bくらいの空間があれば快適に走れる。
車道を走る時は、実は、スピード出している時は安全で、ゆっくり走ると危険だという問題もある。だから、お年寄りや、子どもが車道を走るということは現実的に無理がある。

柳 本;本来自転車というのは、背中をまっすぐににして乗るママチャリとは違う、前傾姿勢でペダルに力が入るようにしてバックミラーをつけて、車と同じくらいのスピードで走るものだ。車両ということである。
ドライバーが危険だと感じるのは、本来の機能を果たせない自転車の事ではないのかなと思う。
市役所としてもしかし、自転車、歩行者、車それぞれの専用道は考えているが、昔からの道のためにそれに切り替えていくにはパワーが必要で、市民の声をあげていくことが大事だと思う。

溝 渕;自転車のスピードが30キロ、40キロでないと人格として認められないというのは無茶な話ですよね。

西 村;さっきのスライドはよく調べたものだと感心しておりました。いろいろなことが守れるような状態なっていないのではないのか。道路法にいう車道外側線は道路交通法では路側帯といわれていて、自転車は走れることになっているが、あのようなせまい白線では、また駐車車両があったりして、やはり走れないのではないか。標示の問題が沢山あるなと思いました。また先ほどの大場さんのお話では、同じ雪国でありながら北海道より長野県が標示がみる人のめにかなっているなと感心しました。
車道の一車線が無理なら1/3とか2/3とかをもって自転車道にしていく事で、(自転車の)人格を高めていく必要があるように思います。それから左折する際の自転車と車の関係ですが、ドイツで行われているように自転車の停止線をずっと前におくことで車から見やすくする、など問題意識をもった時いろいろな方法がうまれてくるものだと思いました。交差点で左折、右折の合図をする時片手を離してしなければならないが、はたしてこれで事故が防げるのか。自転車にもウインカーが出るように、また後方を見る時はバックミラーが必要ではないのか。自転車の人格人格といいながら、安全性を高めるためにも、車との共存のためにも、その方がいいのではないかと思いました。

溝 渕;いま外側線、路側帯という言葉が出てますが…

國 松;札幌市の中でもの側帯という言葉があったり、軽車両にとっての車道はどこまでをいうのかと道警に聞いた場合でもはっきりした言葉が返ってこない。複数車線がある時、最外側線のセンター寄りを走るなど、道路を管理する方と、規則を守る方によっていろいろな言葉があるようです。

溝 渕;難しいですね。作っている側も交通管理している側も混乱している。分からないでいろいろやっている。私たちも教えてもらいたいわけですが…。その前に、プロジェクターに交差点の写真がうつっていますが自転車でどう渡ったらいいのか?考えてみます。

東 郷;私の走り方でいうと、そこに停止線がありますけども、自動車の前の位置で止まる。つまり自動車側から見える位置に止まります。ルールブックには後ろ側で待つ、まず自動車を先きにやると書いてましたけど全く逆でして、信号が青になったらダッシュするんです。それが巻き込まれないとか事故防止になるんです。それが、大型車の横で待つなどは巻き込まれの危険性があるわけです。現実に車道を走るとなるとルールブックなどは役に立たないことになります。

──(以下続く)──