「自転車通行可」を追うことで見えてきた事 

     
 昨年のアンケート調査(176通)に加えこの度(大学生対象)実施した
64通、計240人分のデータから(歩道を走る:146)対(車道を走る:91)
すなわち6割の人々は、軽車両である自転車が本来走るべき車道ではなく
“歩道”を走っているという事が分かりました。

 道路交通法17「自転車は歩車道の区別のある道路では車道を通行しなければならない」違反者は3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金「自転車通行可」と指定されていない歩道を走ることは交通違反なのです。一応「自転車通行可」の指定がある歩道を通行できる(63条の4)が、その歩道の車道よりの部分を徐行しなければならず違反すれば2万円以下の罰金とあります。いつも歩道を走っている私も、アンケートにお答え下さった皆さんの大半も、実は常に違反していることになる訳です。

 「自転車通行可」の歩道を市の総合交通対策部に聞いてみました。路線名、場所、距離と指定年月日の記載された4ページに渡る細かい表には、計417.057キロと記され、札幌市内の車道延長5300キロに比べ僅か8%です。その表をしばらく眺めていても絵は見えて来ません。「自転車の道(サイクリングマップではなく)を記載した地図」は需要がない(?)ので作った事はないそうです。それでは自分達でこの表を地図上に示せないものかと考え、歩道も判別できる2500分の1の地図10数枚を広げにらめっこしかし区画表示○条△丁目から歩道を特定するのは大変で挫折しかけています。各区で発行されるガイドマップが手ごろなので(歩車道の区別は見えませんが)、中央区内だけですが、マークしてみました。会員の皆さんで分担作業すれば何とか仕上げられるのではと思い例会で提案しています。

 「自転車通行可」指定は、地元の署からの申請により公安委員会が認定し、交通規制課が管轄します。歩道巾23m以上で歩車道の交通量などを鑑みて決めるそうで(指定基準を記す文書は無い)混雑している都心には殆ど見られません。自転車で走る場合、都心部の車道左端は余地が無くかなり危険です。そこでこの会として自転車通行が十分可能な巾の歩道を把握したいと考えました。市の管理する歩道を幅員2m未満m以上に分類した表はあるのですが、電柱・植栽等混在する歩道を歩行者に遠慮しつつ走るとなると最低2.5m以上は必要で、その一覧表はありません。巾だけ見ると丁度除雪可能な歩道(中央区内は計236km程だそうです)に相当します。自宅から目的地まで、走行ラインが連続して繋がっていなければ「交通手段としての自転車の地位」はひどく低いものと言えましょう。

 この課題を改善しようと訪問した際、道警本部交通規制課で「(通行可を地図に落とす作業を)時間を貰えればやってみます。」と頼もしい反応がありました。完成すれば「自転車通行マップ」に繋げていけるのではと期待しています。人と車の狭間でこれまでライトアップされて来なかった自転車にも対等な地位「市民権」をと切に願っています。

(秋山記)