自転車通行アンケート調査集計を振り返って


 回答者(176名中)の男女比は、45:55で女性が少し多い。年齢層は102名の高校生の協力を得たので10代が6割を占める。職業は、上記の理由で高校生が圧倒的に多く、主婦、会社員それぞれ1割強。家族数は、4、5人家族が圧倒的で、自転車保有台数は、3台が最も多く、2台、4台の順で続く。(家族人数引く1.5が平均的所有台数となる)自転車通学者が殆どである高校生を多く含むので、毎目乗る人が7割、使用目的を通学とする者が半数に及ぶ。買物、通勤と続きレジャー目的は、ごくわずかである。

 通行方法となると「ほとんど知らない」が、40%。「詳しく知っている」が何と3%と言う寂しい現実。にもかかわらず事故体験者は23%、つまり4・5人に一人は、対クルマ・対自転車、対歩行者いずれかの事故を経験し、とりわけ車との事故体験者が、14%にも上るというのは、想像以上であった。

 普段の走行箇所については、回答者の戸惑いがそのまま伝わって来た。札幌市全域の道路総延長距離は何キロメートルに及ぶのか不明だが、その内427kmは「自転車通行可の歩道」になっているそうである。(都心交通対策課資料より)しかしながら「通行可」の標識を見たこと無い人すらおり、目につきにくいのが実態。つながりも悪く結果的に大半の自転車が、この標識の付いていない歩道を走っている。その上「通行可の標識のある歩道の車道側を走る」と言う規則を知っている人は、23人、僅か13%、10人中1人強という数字であった。児童生徒を始め免許を持たない人々は、普通これをどこで学ぶのだろうか。

 因みに自転車は、車両であり「車道の左側を走るのが原則」と言われても、この交通量とスピードが増す中、通行帯としては最悪の条件の左端を恐怖に抗して走っている内に必ず駐停車の車輌に出くわす。この自転車走行に対する進路妨害は、果たして取締りの対象になっているのか甚だ疑問である。

 調査用紙の裏側「資料『道路交通法』を参照して感じた事やご意見を…」の欄は、忙しい時間を割いて100人の方が、書いて下さった。また駐輪施設については、驚くほど多く間題点が指摘されている。危険だと感ずる箇所について43人の方が記述くださり具体的地名が、28箇所上がっている。これについては、皆さんとも手分けして、道路行政、警察等の担当部署に届け、改善を申し入れることができるのではないだろうか。

 いずれにしても、この度のアンケート調査を整理し、「道路交通法」と実際の自転車通行環境が、余りにもかけ離れていると言う現実を再確認した次第である。

(2001年2月、秋山記)