05.3.31


駐輪場有料化に札幌市「市の考え方」を再公表

えっ、これで有料化問題は終わりなの?
  いいえ、議論はこれからです。   
(ホ-ムペ-ジ担当者ブリーフィング) 

パブリックコメントに対する「市の考え方」はどうしょうもなく拙速な議会答弁のようにみえる。このような中途半端な自転車駐輪場有料化政策では、環境問題、交通問題を含めた「市の(本当の)考え方」がますます見えてこないのである。市民にとっては、今は、問題点がはっきり分かる事の方が、駐輪代が何円になるという事より大事なことなのである。「市の考え方」はそれをしていない。残念である。今回の札幌市の有料化政策の根拠は薄弱で、賛成反対の評価どころか、市民だれもが具体的なイメージを画きあぐねている。従って市民のコンセンサスは得難く、有料化の効果も疑わしいように思う。   

1、まず「市の考え方」を見てみよう。 

(1)JR札幌駅問題。本当の受益者はだれ?

札幌駅周辺が特に緊急な対策を要する地区としながら、当のJR札幌駅・JR北海道との交渉の事は何も市民に知らせていない。受益者負担?…だれもが不思議に思うだろう。自転車の恩恵を最も受けているのはJR札幌駅・JR北海道なのではないのか?と。駅前の景観や歩行整備と同じに駐輪場整備もJRの責任でないのか?札幌市はその事を市民に説明していない。飛び越えて、いきなり市民に受益者の烙印を押しつけている。
その上、この地区に「今後2000台程度の駐輪場整備を行う」計画だとか…。市民の税金をもってJRの義務を肩代わりをしようというのであろうか?

(2)市の考え方には「根拠」がない。

有料化で徴集した手数料は人件費、機器維持費に充てる予定となっており「収支は見合う」としている。が、根拠はどこにも示されていない。なお、JR 札幌駅周辺駐輪場の総管理費は「一月あたり600万円」と試算しているというが、こちらの巨大予算の根拠も薄弱である。というより試算そのものが示されていない。施設を作って、あとは特定の業者に丸なげするイメージしか伝わってこない。お金で整備するのはだれでもできる。まず先々の状況変化を読むアタマの整備が急がれる。
あと、駐輪事業に「民間参入もある」と期待したり、有料化後の自転車利用者は主に徒歩に転換し「クルマには転換しない」ものと考えたりしているが、いずれも根拠は示されていない。根拠(=情報)開示こそが大事なのに…。

(3)市の考え方の大半は単なるリップサービスである。

「(降雪期の自転車の保管については…)実施していきたい」「(放置自転車が拡散しないよう)十分に検討いたします」「(地下鉄への自転車の持ち込み)についても検討したいと考えています」「(シャワー等快適施設など)課題の一つとして認識しております」「(関係部局が連携して)云々」など、その進捗や実態が分からないものが示されている。このような内容の伴わないリップサービスはいらないように思う。

2.出直して駐輪場問題を考えよう。

(1)冬、雪を抱えた札幌の特殊性

札幌市のおかれている特殊な条件を政策の芯にすえなければ、有料化、駐輪施設、放置自転車問題はナンセンスである。単に本州の先端都市の事例を模倣しただけに見える「市の考え方」ではすべてに違和感を感じざるを得ない。いうまでもなく、冬、雪、駐輪場については当会大場代表の迫真のルポルタージュと調査活動がある。それを読んで分かる通りそれくらい札幌市の冬場の状況は悲惨であり、その問題解決も簡単であるとは思えない。もちろんこのドキュメント自体は、市の役人の無作為に対してのアンチテーゼの意味もある。札幌市は奮起して、全庁あげてまず現状をすみずみまで再調査し、単に有料化に限らず、駐輪場そのもの、放置自転車問題のあるべき姿を根本的に問題提起すべきである。机上のまとめだけで有料化が実施されるのだけは困る。
明らかに、その特殊性ゆえに、札幌の問題解決は、本州諸都市の最良の範例になるのである。札幌市において自転車が市民権を得てはじめて、全国的に自転車の問題点が明らかになるように思えるのである。

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