(つづき)足りていない。JR札幌駅周辺地は公共交通だけでなく、買い物、エンターテイメント、政治・経済、ファッション、そして人種、地域、世代、老若、男女が交錯する一級の都心である。当て推量的に1000や2000の収容台数を増やしても、現在の駐輪の需要には追いつかないはずである。
例えて、札幌駅隣接の家電量販店「ビックカメラ札幌店」1店が準備している駐車可能台数は契約分だけで3000台という。これはクルマの駐車可能台数のことであるから、自転車とは比較にならないが、周辺交通(人出)がいかに激しいものかの参考になる。ちなみにビックカメラはクルマのお客にはこのようにサービスを厚くしていながら自転車の客には知らん顔である。民間企業もただで公歩道を利用するだけでなく真の受益者の立場で自転車に対するサービスを考えてほしいものである。
札幌市には小手先の対策ではなく、より根本的な駐輪場政策を求めるものである。

屋根なし駐輪場はもう駐輪場とは言わない?

「道はだれのもの?札幌21」の駐輪場視察(7/12)で、特に目についたことが二つあった。
a. 駅から近い駐輪場は過密満杯であること。駅から遠い駐輪場は空(から)と言えるほどほとんど使われていないこと。
b. 屋根のある駐輪場はすべて過密満杯であること。屋根のない駐輪場は、比較して、格段に人気がないこと。
以上の二点である。
地下鉄駅などからの遠い近いの問題と、雨つゆをしのぐ天井の有無の問題である。
…ここでは屋根問題にだけ触れることにするが…。すそ野を広くとるためには、路上、露地広場など、青天井の駐輪場も絶対的に不足している。そして、すべての駐輪場に天井をつけることは急には出来ないかもしれない。しかし、現行「有料」駐輪場についていえば、屋根がないことはヘンではないか?屋根がない駐輪場で、どんな名目で料金をとるというのであろうか?有料なら有料にふさわしいサービスを提供するべきであろう。それはまず「屋根」である。屋根のない駐輪場は有料であってはならないし、利用者は料金を払う気はしないはずである。そんなに遠くない将来、屋根無し駐輪場は駐輪場と言わなくなるだろう。


JR札幌駅前広場を駐輪場としてどう活用する?

札幌駅周辺で、果たしてどのくらいの駐輪台数容量を必要とするのであろうか?ざっと数万、十万の数字になるであろう。しかも屋根付き施設で、スペースとともに金額が大問題である。すべて札幌市が公営で、というわけにはいかないだろう。前出のビックカメラの例のように、量販店(家電、書籍、遊技場、コンビニ)、交通機関(JR、交通局、バス)、大学(北大、専門学校)、デパートなど、真の受益者が公共、民間を問わず、また規模の大小を問わず、応分の義務(負担)を果たすことが前提である。コンビニエンスストアには都心であろうと駐輪場を義務づけるべきである。そうでなければ必要容量を確保できるはずはない。札幌市は積極的にその調整の労をとるべきであろう。
新しいイメージとしては、量販店等大型商業施設付属大型駐輪場のほか、JR北海道札幌駅前広場の駐輪場への活用、札幌駅前地下通路の工事前駐輪場設計などがまず第一の調整ターゲットとなる。


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